極真空手とは

 創始者大山倍達の提唱した『頭は低く、目は高く、口慎んで心広く、孝を原点として他を益する』という極真精神を礎とし、極真空手道を通じて人格の淘治と心身の鍛練をはかり、社会貢献を遂行するものです。 さらに、極真空手道においては、人種、民族、国家、政治、思想、宗教、性別、年齢などによる偏見差別がなく、全ての人々が平等の権利を有することを旨とし、稽古を通じた国際交流をもって、全世界の平和友好を目指します。

 

すべての武道は、いずれも厳しい自己修練を課し、その奥義を極めることによって自己の人格形成、すなわち人間としての正しい道を極めることを目指すものです。極真空手は、この武道本来の意味を全うすることを本義に置いています。また直接打撃制(フルコンタクトルール)による実践空手を通じ、相手の痛みを知ることによって、人間本来のやさしさを知るという理念も、極真空手の信じる道です。

 

『極真空手道の究極の目的は、勝つことでも相手を負かすことでもなく、人格の完成を目指すものである』

(大山倍達総裁語録より)

 

極真とは、『武の道においては、千日をもって初心とし、万日をもって極めとする』という大山総裁の座右の銘から発した名称です。完成はないと言われるほどの、厳しく険しい武道の真髄を、生涯をかけて極めるという意でもあります。また一方では、極真の挨拶「押忍」には、尊敬、感謝、忍耐という精神が込められています。心身を錬磨すると同時に、伝統や礼節を重んじ、相手に敬意を表す極真精神が道場内だけではなく、実生活にまで活かされるように昇華することが肝要と考えています。

 

『力は、正義を実践するためにある。経済は、金を作るためにある。政治は、人を救うためにある。極真の門下生である君たちは、どうか、人一倍努力する心を持て。血と汗と涙を流し、努力する心があれば、人の痛みもわかる人間になれる。人の痛みが分かる人間になれば、世の中は自然に平和になる』(大山倍達総裁語録より)